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今、ほぼほぼ毎日通院してもらっている、2歳のゴールデンの子がいます。名前は、まるちゃんです。




まるちゃんは、2年前のブログでも紹介させてもらいました。その時はまだ子犬で、回虫という寄生虫が出てきて来院しました。




病院にきてもあまり警戒心がなく、カメラを向けるととんでもなく顔を近づけてくるのでありました。


この写真を撮らせてもらって、そこまで日が立たないうちのことです。


なにで来院したかは覚えていないのですが、まるちゃんは診察が終わって看護師さんに爪切りをしてもらっているときにおしっこをお漏らししてしまったのです。


おしっこが薄く、臭く、膀胱炎が起こっているのではないかと看護師さんから直訴があり、調べることになりました。


尿中には菌が多く出ていたので、膀胱炎は起こっていそうでした。


そこで超音波検査で膀胱と、おしっこをつくる臓器である腎臓を確認しました。



腎臓を頑張って探しても片方しかない。


通常腎臓は体の左右で1つずつ、合計2つあるのですが、どうにもこうにもひとつしか見つからない。そして、見つけられる腎臓も明らかに構造がおかしいのでした。


まるちゃんは先天的に腎臓に障害を持っているようなのでした。




私自身があまりにも認めたくない事実だったので、一度検査させていただいた後日に再度時間をもらって、時間をかけて超音波検査を行いました。それでも腎臓が片方見つかりませんでした。検査が終わって、「まるちゃんどうしようね。。。」と思いながら飼い主様のお迎えを待っているときに撮った写真です。


検査結果をありのままに伝えました。飼い主様は現実を受け入れてくれました。


長野県のブリーダーさんのところからまるちゃんは来たらしく、飼い主様がブリーダーさんに病気のことをお伝えしたところ、まるちゃんを引き取るとの話もあったそうです。


しかし、まるちゃん家のご家族の皆様は、まるちゃんと一緒に過ごすことを選びました。もう家族だからと。



先天的に腎臓が悪い子は、以前の病院で何頭か経験がありました。あまりいい思い出はありませんでしたし、すべての子が1歳の壁を超えられませんでした。


まるちゃんも例外ではないと思いました。「1歳を超えられたらすごいよ」とかまるちゃんは3月生まれなので「桜が見れるくらいまで生きられるかどうかだと思います」とか、あまりお先が長くないと思うことを散々伝えたと思います。


しかし、1歳どころか2歳の壁も超えてくれました。


これも飼い主様の努力のたまものだと思います。





でも、もうそろそろ腎臓にも限界がきているようでした。この1ヶ月で体調を崩し、頻繁に注射に通ってもらっております。


飼い主様の目から見ても、私から見てももう厳しいようにしか見えません。


写真を撮ったのは一昨日で、昨日も病院にきてくれましたが、もしかしたら今日の今という時間をまるちゃんが迎えられているかどうかもわからないくらい弱ってきておりました。


まるちゃんの様子を一番近くで見ている飼い主様は、一番辛いと思います。しかし、まるちゃんをしっかり見守ってもらいたいと思っております。


まるちゃんが一番好きな環境はお家であり、一番好きなのはご家族の皆様であることは変えられないので。

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